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■ 新車 ホンダ NBOX+カスタム - 2012年9月2日

〜NBOX+カスタムと我が家の(素)タントとの比較インプレ〜

最初に書きます「我が家のクルマでは、ありません」
(インデックスはMyCarになっていますが・・・・)

「ビート乗りの金チャンの新車が来た!」なのです。
(正確には金チャンの嫁さん用らしい)

このクルマ(NBOX+カスタム)の納車をもって、ビートは終了となったもようです。
また、スポーツカー(スポーティカー)乗りがひとり減ってしまいました。

さて、我が家はホンダNBOXシリーズのライバルとなるダイハツのタントを所有しています。
そんな訳でNBOXには興味があり、ホンダのディーラーに行った事もあります。

”コンセプトが非常にタントに似ている”と思ったものです。

ホンダの営業さんに聞いてみたところ、
「ハイ!ズバリ、タント対策の為のクルマです」・・・という答えでした。

我が家のタントは、グレードの一番下のほぼオプション無しの素状態
(メーカー希望小売価格 1,085,000円  2010年9月時点)

金チャンのは「NBOX+カスタム」
もう、名前から言ってグレード感が違いますね。(上級グレードの意)
(メーカー希望小売価格 1,650,000円  2012年8月時点)
なお、一番安いベースモデルの「NBOX+カスタムG」ですら、1,350,000円
※なお現時点でタントの一番安いベースモデルLは、1,220,000円・・・私が購入いた時よりも値上がりしています。これは、全グレードにアイドルストップ機能やCVT採用によるものだと思います。

・・・で、早速、金チャン宅へ見に行きましたよ〜

我が家の(素)タントと比較しながら、インプレしてみましょう!
(これは、比較する事自体に無理があるかもしれませんが・・・・)

まず、第一印象 「(我が家の素)タントとは、高級感が違う!」

まぁ想像していた通りです。
インテリア(もちろん装備も含め)質感がとても良い感じです。

 

エスステリア(外観)

[タント]

[NBOX+カスタム]

NBOX+カスタムは精悍な感じですね。色の印象もあるとは思いますが、タントはカワイイ感じ?
やはり、ひとつ(以上)上の車格を感じます。

メーカーは違いますがNBOX+カスタムは、(一つ前の)エルグランドみたいな感じだと思いました。

インテリア

[タント]


[NBOX+カスタム]


やっぱりNBOX+カスタムが「カッコイイ!」
我が家の(素)タントとは雲泥の差(言いすぎかな?)ですね。これは比較対象はタントカスタムとすべきでしょう。
ホントに質素なのです。我が家のタント

[NBOX+カスタム]

リア部はルーフにリアスピーカが設置されていて、リアウィンドウ上部にミラーがあります。

[NBOX+カスタム]

助手席側のピラーに補助ミラーが設置されています。これは駐車時に便利そうですね。



シートアレンジ

NBOX+カスタムは、かなり工夫がされていいます。
ラゲッジスペースは立体的になっており、かなり使い勝手も良さそうな印象です。

リアシートをフルフラットにしてみます。

[タント]


[NBOX+カスタム]

開口部の幅(特に下側)はタントの方が広いみたいです。(寸法は調べなかった)


NBOX+カスタムはリアゲートがとても広く開きます。(リアゲートがとても大きい)
NBOX+カスタムの開口部地上高は僅か330mm (タントは595mm) 

「しかし、これは、かなり面白い!」
自転車等を積むのが、楽そうです。
この多彩なシートアレンジこそが、NBOX+カスタムのウリだと感じました。タントとの差別化もソコなのでしょう。

[NBOX+カスタム]


NBOX+カスタムはリアシートを収納させる事が”ワンアクション”で可能です。タントもそう面倒な操作ではありませんが、「容易である」という意味では、NBOX+カスタムに軍配が上がります。

(後述しますが)これは、タントのリアシートがスライド可能であるが故の事でしょう。
逆に言えば、リアシートがスライド可能である事がタントのメリットであり、非スライドである事がNBOX+カスタムのデメリットかもしれません。



質内の広さ

[タント] (ダイハツのホームページより抜粋)

[NBOX+カスタム] (ホンダのホームページより抜粋)

ホイールベースが、タント2490mmに対し、NBOX+カスタム 2520mm

タントの時にも驚きましたが、ハチロクのホイールベース2400mmなのですよ。
両車共に一体何なの?このホイールベースの長さは?軽自動車ですよね?
軽自動車でこのサイズを実現するのは、相当の苦労があったのでしょうね。

ホイールベースの長さは直進安定性に繋がりますから、NBOX+カスタムの方が高速時に有利かもしれませんね。
なお、最小回転半径 4.5mとタントとNBOX+カスタム共に共通です。

・・・で、このロングホイールベースがもたらす室内の広さとは?

室内高 タント 1355mm NBOX+カスタム 1400mm
NBOX+カスタムの方が45mm高い

室内長 タント 2160mm NBOX+カスタム 1855mm
タントの方が305mm広い

室内幅は、タントもNBOX+カスタムも1350mm

室内の高さはNBOX+カスタムの方が高く、後部座席と前座席の間隔はタントの方が広いと言う事ですね。

NBOX+カスタムに乗った時の感覚的には、高さの45mmの差は正直分かりませんでした。
しかし、クルマに乗る時の床の低さは感じられます。
これは、荷物を積むときに楽かもしれません。


実際に後部座席に座ってみました。

[タント]

※左が嫁さんのドライビングポジション。右が私のドライビングポジション)

[NBOX+カスタム]

※コレは私のドライビングポジションに前座席をセットしてあります。


約30cmの差は大きいと感じました。
この広さ(間隔)は、圧倒的にタントに軍配が上がります。

[タント]

※ダイハツホームページより抜粋
この画像を見るとタントは前座席と後座席との間隔を広くとっている事が分かります。その代償としてリアのラゲッジスペースは狭いのです。

しかし、タントはリアシートもスライド可能なので荷物が多い時にはリアシートを前にする事でラゲッジスペースを広くとる事が出来ます。
対してNBOX+カスタムは、常に大きなラゲッジスペースを確保しつつ、適度な広さ(前座席と後座席の間)を実現していると言った印象です。

これは、使途によって好みが分かれそうです。


エンジンと車両重量等


クルマの性能として本来ならば一番重要なのしれませんが、この手のクルマはあまり気にしていません。
だって、スポーツカー(スポーティカー)じゃ無いのだから・・・・
「少し位遅くたって別に良いジャン」と思っています。

とは書きながらもカタログスペックを記載してみます。

[タント]
最高出力(ネット) kW[PS]/rpm  38[52]/6,800
最大トルク N・m[kg・m]/rpm      60[6.1]/5,200
10・15モード走行燃費 18.2km/ℓ (私が購入した時にはJC08モードって無かったかな?)
なお、現在(2012年9月時点)発売されているタントは、JC08モードで24.8km/ℓだそうです。
車両重量 900kg

[NBOX+カスタム]
最高出力(ネット) kW[PS]/rpm  43[58]/7,300
最大トルク N・m[kg・m]/rpm      65[6.6]/3,500
JC08モード走行燃費 21.2km/ℓ 
車両重量 1000kg

燃費良いなぁNBOX+カスタム。やはりアイドリングストップ機能とCVTの恩恵かな?


アイドリングストップを行うので、バッテリーも強化品みたい
"アイドリングストップ車用"と書いてあります。

流石のホンダエンジンでしょうか?最大トルクは低回転から発生していて普段の待ち乗りが楽な感じがします。
ただ、NBOX+カスタムは重いですね。(タントの900kgも相当重いが・・・)ハチロクよりも重いです。(ハチロクはGT-APEXで940kg)

パワーウェイトレシオを計算してみましょう。

[タント]     17.307kg/ps
[NBOX+カスタム] 17.241kg/ps

もう殆ど変わりませんが、ほんの僅かにNBOX+カスタムの方が加速は良いという計算結果になります。

NBOX+カスタムは試乗した訳ではありませんが、タントのゼロ発進加速はモッサリしています。しかし慣れれば特に不満はありません。


その他と総評


NBOX+カスタムの魅力は両側スライドドアです。タントは右側は通常のドア、左側がスライドドアになっていてチョット異形な感じがします。

タントは左側はピラーレスになっており、助手席ドアとスライドドアを同時に開く事により開口部の広さをウリにしています。

私の感想ですが、ピラーはあっても両側がスライドドアの方が普段の使い勝手は良いような気がします。

装備面では、(オプションも含めてですが)金チャンのNBOX+カスタムは、両側電動スライドドア、ナビシステム、電動格納ミラー等、かなり豪華仕様です。

さらにNBOXシリーズは安全装備面でVSA (ABS+TCS+横滑り防止機能)と呼ばれる車両安定デバイスもあります。普段は活躍しない機能ですが、イザと言うときに役立つものですね。

はっきり言って、我が家の(素)タントが、可哀想なくらいNBOX+カスタムカスタムは良かったです。
(同じようなコンセプトとは言え、車格が全然違います)

ウチの(素)タントは乗り出しで、104万円で購入(エコカー補助金を差し引くと91.5万円)
金チャンのNBOX+カスタムは、194万円だそうです。
(オプション込み エコカー補助金を差し引くと187万円)

90万円(約2倍)の価格差があるのだから、そりゃ比較すべきじゃなかったな。

ベース車両(装備を除いた)の素の状態だけでの感想としては、

「室内の広さでタント、使い勝手の良いNBOX+カスタム」と言った印象でした。